2013年3月21日木曜日

自家用操縦士(飛行機) 学科試験を受けてきました

セスナで空を飛びまわりたくて、自家用操縦士の免許を取得するために学科試験を受けてきました。

自家用操縦士の学科試験
学科試験は、「気象」「工学」「通信」「法規」「航法」の5科目。
日本で訓練を受けて免許を取得する場合は、全てに合格する必要があります。
合格ラインは70%。
しかし、海外で取得したライセンスを日本のライセンスに切り替えるだけであれば、「法規」だけ合格すればよいことになっています。法律は各国で違うのでこればかりはしようがありません。がんばって合格しましょう。

学科試験の勉強に使用した教材
・日本航空機操縦士協会 学科試験スタディガイド
・航法計算盤 ASA社 E6-B (いわゆるフライトコンピュータで、航法の試験には必須。)
  学科試験スタディガイドは間違いが多いので、必ず協会から正誤表をDLしましょう。
・蛍光ペン 数色
航空法 (事項別分類索引で航空を選択すると、閲覧できます。)
過去問

試験の申込み
 申請書を取り寄せ、申し込みします。

では、勉強のポイントを。
「共通」
 スタディガイドを中心に勉強していくのですが、これには自家用飛行機だけでなく、グライダーや事業用等の過去問が入り混じっている上に同じような問題がいくつもあるため、閲覧性が非常に悪く勉強の効率がよくありませんので、上手に整理する方針を決めておきましょう。私の場合は・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――

例題12345
自家飛
事業飛
航空法第2条で定める「航空機」として誤りはどれか。
(1)飛行機
(2)回転翼航空機
(3)滑空機
(4)熱気球
――――――――――――――――――――――――――――――――――
自家用操縦士の問題番号(重複している問題は除く)にマークし、
覚えるべき問答にも、マークすることで、閲覧性が格段に良くなりました。

「法規」
 日本で訓練する場合も、海外で訓練する場合も、この教科は外せません。しっかり勉強しておきましょう。 この教科はひたすら丸暗記です。スタディガイドの問題と解答を読んで、よくわからない部分は航空法の原文を読んで理解を深めていけばよいです。

「気象」「通信」「工学」
 これらも丸暗記で十分なわけですが、
「通信」に関しては、ATCの知識が必要です。過去問を中心に覚えておきましょう。
「気象」は、METER/TAFの読み方が出る場合があります。これはスタディガイドだけでは足りないと思うので、きちんと調べておきましょう。
「工学」は理系の人ならば特に問題ないでしょう(^^)

「航法」
 知識を問う問題については丸暗記で大丈夫ですが、フライトコンピュータを使いこなせないことにはまず合格できません。したがって、
・各数値の換算
・進行方向に対して、風向きの真横風成分の割り出し
・風を考慮した、目的地までの磁針路補正
はフライトコンピュータですぐに導出できるようにしておきましょう。

一通り知識がついたと思ったら、過去問をダウンロードして実際に解いてみましょう。
「気象」「工学」「通信」「法規」は各40分。「航法」は60分の試験時間です。


「METER」定時飛行場実況気象 の読み方
RJTT 080130Z 34008KT 5000 FEW020 25/21 Q1011
「RJTT」:ICAO地点コード(RJTTは羽田)
080130Z」:時刻(8日1時30分(UTC))
34008KT」:風(340° 8ノット)
「5000」:卓越視程(5000m) 10km以上は「9999」となる。
FEW020」:雲量(1/8~2/8 高度2000ft) FEW:1~2/8 SCT:3~4/8 BKN:5~7/8 OVC:8/8
25/21」:気温/露点
「Q1011」:QNH値(10.11)

「TAF」運行用飛行場予報 の読み方
RJTT 091439Z 0915/1018 22010KT 8000 FEW030 BECMG 0918/0920 32004KT TEMPO 0919/0923 4000 BR
「RJTT」:ICAO地点コード(RJTTは羽田)
091439Z」:発表時刻(9日14時39分(UTC))
0915/1018」:予報日時(9日15時~10日18時)
22010KT」:風(220° 10ノット)
「8000」:卓越視程(8000m)
FEW030」:雲量(1/8~2/8 高度3000ft)
BECMG 0918/0920」:気象変化 のち○○(9日18時から9日20時にかけて)
「32004KT」:風
TEMPO 0919/0923」:気象変化 時々○○(9日19時から9日23時の間時々)
「4000」:卓越視程
BR」:もや FC:竜巻 TS:雷電 SHGR:ひょう/あられ BLSN:地吹雪 SN:雪
  RA:雨 FG:キリ BR:もや


フライトコンピュータの使い方
フライトコンピュータは、コンピュータというだけあってさまざまな機能があります。覚えるまでは大変ですが、慣れれば超便利なので頑張りましょう。

大まかに、下のことができるようになれば試験対策としてはばっちりです。
詳しい使い方は後日。

・比の計算
・時間-分-秒の変換
・時間、距離、時速の計算
・燃料消費量の計算
・単位の変換
・真対気速度と密度高度の補正
・マッハ数からノットへの変換
・真対気速度の計算
・上昇速度の計算
・コースを外れた場合の補正
・横風成分の計算
・風の影響を踏まえた進路の計算
・進路のずれから風向きと強さを計算

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